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時事ネタコントの突っ込んだ話を書きます

29「パン屋は愛国的ではない」について

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29パン屋は愛国的ではない

元ネタ

www.asahi.com

考えたこと

もはや説明不要なくらいバズったこの話題ですね。

ハッキリ言って、恐ろしかったです。

検閲が?いいえ。これに対する様々な(全然様々じゃねえな実際)意見にです。

 まず、自分の立場として、

道徳を「教科」として教えるのはどうなのかな?

っていう疑問があります。

で、教科として教えるとしても、

なんか古臭いというかなんというか、

お年寄りがどうとか日本の伝統がどうとかよりも、

もっと一般的な自由とか平等とか人権とかを教えろよ!

っていうのもあります。

で、このニュースを知った時、

私も「うわぁ検閲だ。ありえん。」と思いました。

動画の中での私のセリフは、ほとんどその時に思いついたネタです。

しかし、ちょっと冷静になってみると、なにか違うことに気付きました。

パン屋が問題ではない

続報なんかがちらほら入る頃になると、

検定した側の説明として「パン屋が問題ではない」ってのが入ってきました。

”パン屋がダメなのではなく、教科書全体で指導要領にある「日本文化」についての部分が不十分だからNGをだした”

という説明がされています。

さらにはツイッター

「これ、NGだされたけど、出版社がわがパン屋を和菓子屋にして伝統ってことでお茶を濁そうとしたんじゃないの?よくある」

みたいなのが流れてきます。

さらによく記事をみると、

消防団のおじさんを消防団のおじいさんに変更しました」

って部分のイラストがどう見てもパン屋。

消防団を務めるパン屋のおじさん」とも書かれてます。

なんだよ!パン屋OKなんじゃん!

騒ぎは続く

そこに気付いた私は、

さんざんツイッターで文句言ってたのをきまり悪く思いながらテヘペロしてたわけですが、

どうも他の皆さんは沈静化する様子がない。

で、ニ~三日経つとこんどはなんたら真佐憲とか保坂なんたらみたいな、

偉いっぽい人たちのブログにまで

「パン屋がダメだとは戦前回帰」「歪な伝統観」みたいな文字が躍り出す。

ねえ、ちょっとまって!いっかい冷静になろ!

なんでみんな文科省の説明きいてあげないの!?

問題の本質

文科省が説明してるのにもかかわらず、

「パン屋がNGだと言われた」という勘違いを押し通す人たちはなんなんでしょうか。

説明を読まずにただ騒いでいるのか、

読んだけどあえて無視を決め込んでいるのか、

私にはわかりません。が、

普段から対話、対話、熟議、と騒いでいる人達が、

相手の説明に耳を傾けないってのはどういう了見なのか、私には理解できません。

少なくとも、権力者であるお役所は説明したわけです。

そしたら次は、

「本当にその教科書全体で学習指導要領に書かれた内容を網羅してないのか」

を検証するのが筋なんじゃないでしょうか。

それをせずに騒ぐだけっていうのは、

ハッキリ言って「対話」を望んでないのは市民側なんだと思います。

そういう戦術だったりする?

読んだけど敢えて無視を決め込んでる、と仮定しましょう。

対話対話と言ったって、対等に対話をするためには対等なパワーが必要です。

盤石な国家権力が相手なら、

多くの国民の賛同がなければ対等なパワーをもつ意見だとはみなされないでしょう。

なので、実際に政治をうごかそう!っていう意志がある人達が、

まずは騒ぐ!んで支持を集めて、対等なパワーを得てから対話する!

っていう戦術をとるのは理解できます。

 トランプさんだって、

誠実な対話と堅実なファクトを元に議論しようとしていたインテリをそっちのけに、

とにかく騒いで大衆の勘違いを肯定して大統領になっちゃったんだし。

または、そもそも道徳教育を検定するって時点でおかしい、

もしくは、道徳教育の指導要領がおかしい、

っていうところに論点を戻すために、

そこまで戻らない限りは議論に参加しない!って戦術も理解できます。

けどなあ、だとするとそんなに過激でもない立場で時事ネタコントなんてやってて、

なんか意味有るんだろうか?という無力感に襲われるのでこれくらいにしておきます。

余談ですが

民主党の長島議員が離党しましたね。

長島昭久 WeBLOG 『翔ぶが如く』

いいこと書いてます。

不寛容なリベラルも、粗雑な保守も、一度立ち止まって国内外の現実を直視し、それぞれの議論を整理し直すべきではないかと思うのです”

長島氏は「保守」の立場のようですが、こういう中道派にもっともっと頑張ってほしいと思います。


29パン屋は愛国的ではない